革靴はじめての方へ

靴の「保管方法」 【よくある質問】

こんにちは

行きたい所に行ける靴をナビゲートする

靴屋楽ちん代表 小林茂(トム)です

適切な「保管方法」をおすすめする理由

季節の変わり目、夏物の洋服の衣替えするように

夏のサンダル・靴も下駄箱の入れ替えの季節になりました

この時期、よくある質問が、靴の「保管方法」です

洋服なら、きっちり洗濯やクリーングにだしてから保管するのに

サンダル・靴は何となく、そのまま放置されている方が多いです

ほんの少しの手間をかけることで、靴の良い状態が維持できます

その結果

●靴の寿命が延びる。長期間使用することができる(3~5年以上)

●履き始める毎シーズンごとに気持ちよく履くことができる

●菌の繁殖を防ぎ衛生的である

●見た目もきれいである

基本の「保管方法」とは「お手入れ」&「保管」です

「お手入れ」「保管」に役立つグッズ (左上)馬毛ブラシ700円  (右上)靴クリーム2,000円 (下)シューツリー4,200円 すべて税別

基本の「保管方法」

「お手入れ」&「保管」の仕方

①陰干し

しっかり陰干しして乾燥させる(2~3日)

靴中には多くの汗(油・水分)が含まれています

特にサンダルは素足で履いているので

しっかりと陰干ししましょう

中敷取り外せるタイプはこのように分けて(靴・中敷)干せます

②汚れおとし

靴をブラッシングして、表面のホコリなどを落とす

ほこり・汚れをブラシで取ります

③クリームで革に栄養を与える(乾燥を防ぐ)

靴クリームで栄養分を与えます

④クロスで仕上げ磨き

余分なクリームをふき取るとともに

クリームを革にしっかりと浸透させます

さらに磨くと、つやが出てきます

クロスでふき取り&磨きます

⑤型を整えるためシューツリーを入れる

シダー(天然木)の素材だと防虫効果・除湿効果もあります

シューキーパーを入れて保管します

⑥下駄箱に保管する

箱には入れないほうがベター(靴箱に入れるときは箱に空気穴をあけておくとよい

数か月に一度は空気を入れ替える

下駄箱に除湿剤をいれておく

まとめ

夏のサンダル、冬のブーツ

それぞれの季節にフル回転で使用した履物へ

感謝の気持ちで半年に一度

「お手入れ」&「保管」してみませんか

靴の寿命も長くなり、毎シーズン気持ちよく履けますよ

沖縄首里城にて 夏休みに行きました

行きたい所に行ける靴をあなたに!

あなたの行きたい所はどこですか!

どこまでも歩きたくなる靴 42,000円(税別)

【人体実験】 合わない靴は心が折れる

こんにちは

行きたい所に行ける靴をアドバイスする

靴屋楽ちん代表 トム こと 小林茂です

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お出かけはじめは、心ウキウキでした

休みの日、おしゃれ靴でお出かけしました

自分で【人体実験】しました

 

 

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オランダのおしゃれ靴 (11月より三条店で扱う予定です)

目的

●ぶっつけ本番で使用する靴の履き心地は?

●おしゃれタイプの履き心地は?(コンフォートタイプに比べ)

●左足に弱点(横アーチの低下・かかとがブレやすい)あるがどこまで履けるのか?

 

条件

三条通り付近をウィンドショピング、6時間の外出うち3時間ぶらぶらと歩きました

新商品、ドレアのおしゃれタイプの革靴

事前に測定して、靴は最適なもの選んでいます(足に靴は合っています)(27センチ幅2E)

 

 

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(上)左足 小ゆび 水ぶくれ (下)左足 かかと靴づれ

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(上)左足の横アーチが低下して慢性的に小ゆび側面にうおの目できる(下)左かかとが内側にぐらつきやすく靴づれになりやすい【踵骨外反】

結果

履きはじめて3時間で左かかと、左小ゆび底面に水ぶくれ

いつもの半分の距離で家に戻る

 

まとめ

お出かけはじめは「心弾む」「ウキウキ」してました

中盤より靴づれで「心折れる」「テンション下がる」ことになる

今回、足に合わせた靴でも事前準備をおこたると、足のトラブルが発生することがわかりました

 

①事前に履き慣らす必要性を感じる

→半日快適に使用するまでには10回くらい履き慣らす必要がある

②「おしゃれタイプ」はより慎重に扱う

→普段使用するブランドなら、新品おろしたてでも足のトラブルはなかったはず

初めてのブランド、初めての木型(デザイン)、おしゃれタイプは当然合わせるのに時間が必要である

 参照 はじめての革靴

③「自分の足」と「靴」を知っていると原因がわかり対処しやすい

 参照「自分の足」「正しい靴」2つの視点

→私の場合、短時間の使用を繰り返し革を馴染ませることと

→左インソールの縦アーチ補強が必要ですね

 参照 足型測定の手順

 

実験を終えて

靴は身体の一部で大切

普段は、何も意識しない足元ですが

合わない靴を履くと、足ばかり気になります

しまいには、歩くことがいやになります

 

いつもお客さまにお話ししていること(靴は身体の一部で大切)

身をもって、実感しましたね

 

あなたの行きたいところはどこですか?

履き慣らした、楽ちんな靴で安心していきましょうね

革をのばす ストレッチャー 【プロの7つ道具】

こんにちは

行きたい所に行ける靴をナビゲートする

靴屋楽ちん トム こと 小林茂です

 

今回は業界でしか見られない、楽ちんでは毎日使用している

プロの道具を紹介したいと思います

こんな時に使用します

●外反母趾・開張足・ハンマートゥなどで足の変形がある場合

「親ゆび側面が当たって痛い」

「指先の甲面が当たって気になる」

 

●幅広・甲高の足で一般の靴がきゅうくつな場合

「横幅がせまい」「甲面が当たる」など

 

足にあうタイプの靴を選んでも、

(足のトラブルある方は)そのままではうまく履けないことが多く

部分的な調整が必要です

 

 

こんな時に、使用するのが下記の2点です

2つのストレッチャー

①ポイントストレッチャー(長さ40センチ 大きなペンチのような形)

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ストレッチャー後部には留め金がついているので  1~2日ずっと延ばすことができる

一か所のポイントだけを延ばしたい時に使用する

 

 

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つま先親指の爪が当たるときなどに使用  一晩、ポイントストレッチャーで挟んだままにしておく

 

 

②シューストレッチャー (本体・金型・パーツの3つから構成される)

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4つの金型  とさまざまな金具があります

横幅全体を延ばす場合

ゆび先・甲面を延ばす場合

のばす箇所が複数ある場合

 

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親ゆび・小ゆびの側面をのばす場合

 

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甲高の方に対応する場合

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つま先の空間を広くする場合

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シューストレッチャー3台 配備してます

 

楽ちんの履き合わせ・アフターフォロー

楽ちんでは当日の履き合わせの時もストレッチャーで革を柔らかくし、

少しでもはやく馴染みやすようにします

 

それでもまだ、気になる所(痛い・当たる・・)あれば

アフターフォローもしっかりと対応いたします

(お預かりして1週間じっくり延ばします)

 

ストレッチャーで未然に痛くなりそうな箇所を延ばします

少しでもスムースに慣れてもらえるように工夫します

例えるなら、プロの料理にの隠し味のようなものでしょうか

 

ちなみに

一般の靴屋ではこの道具はありません

同業のコンフォート店でもせいぜい1台・1本あるぐらいです

 

楽ちんは3台のシューストレッチャー・2本のポイントストレッヤー

を配備しています。ここまでそろえている店珍しいと思います

 

それだけ延ばしのお客様多いことと

少しでも延ばしのお預かり期間を早めたいからです

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最後に

革靴をはじめて履く方へ

革靴は時間かけて、じっくりなじませるのが基本です

革靴初心者の方は、特になじませるまでの期間を十分にとりましょう

(2~3か月かけて少しづつ慣れていくように)

 

いろいろと慎重なアドバイスしました

でも、そんなに心配しなくても結構ですよ

 

1万に以上の足をみて、靴合わせしてきた経験あります

なじみやすいように私たちが調整しますので

安心してくださいね

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