こんにちは
行きたい所に行ける靴をナビゲートする
靴屋楽ちん代表 小林茂(トム)です
足靴のセミナーに参加する
先日、[靴を考える会]が主催する月度セミナーに参加してきました
今回のテーマは【足元から見た歩行指導について】
先生は長谷川正哉さんで理学療法士でもあり広島大学の准教授でもあります
20年以上足・靴・歩行について研究されているそうです
足の役割 「立つ」こと
足の役割として大きく2つあります
①運動器官 力を伝える『土台の働き』
②感覚器官 情報を収集・解析する『センサーの働き』
今回は感覚器官・センサーとしての役割について教えていただきました
私たちが何気なく「立っている」こと
これって、すごいことなんです
足底のセンサーが働いて左右・前後のバランスを微妙に調整しながら
平衡を保っているんです
高齢による運動機能の低下
さまざまな病気(パーキンソン・脳疾患による下肢の機能障害・腰からの足のしびれ・・・)
などで、普通に「立つ」という状態が困難な方も多いのです
「立つ」よりさらに「歩く」ことが難しくなります
伝えることはむつかしい 言葉より感覚が伝わる
長谷川先生は歩行のリハビリが必要な患者さんに
1時間かけて説明しトレーニングをしたそうです
「カカトの中心から地面について親ゆびで地面を蹴るイメージで歩いてください」
絵と言葉を使って説明しましたが
思うように伝わらず十分な成果が出ませんでした
ある時、インソール(知覚入力インソール)をつかい歩いてもらうと、
上手に歩けるようになったそうです(うまく内容が伝わる)
具体的には、直径3ミリほどのビーズを中敷きの上に貼り
そのビーズ部分を意識して体重をかけて歩くというものです
O脚の方が膝の外ブレがマシになったり
扁平足気味の方が土踏まずの低下がマシになり
歩行しやすくなるケースもあるそうです
結論
歩行の指導では
絵と言葉で教えるよりも
動作の感覚を伝えるほうが
正しく動作を再現できる
私たちの接客でも、
動作の感覚を伝える方がお客さんにうまく伝わるかもしれませんね
最後に
足には高性能センサーの役割があります
本来の機能を十分に働かせるには
普段の足元のお手入れ(清潔に・潤いを保つ)
足元の良い環境(正しい靴選び)
が必要だとあらためて感じました
お知らせ
3月15日(水) 11時より30分くらい 無料
楽ちん伏見本店にて
簡単に自分でできる「足のマッサージ」「足ゆびの体操」をアドバイスします
参加希望の方は電話で申し込みを 075-646-3092
いつまでも元気で自由で歩きたいですね
行きたい所に行ける靴をあなたに!