落語・寄席

【実は、落語の持ちネタは●個なんです】

こんにちは

靴屋楽ちん代表のシゲです

 

趣味の落語の話になると

たまに、聞かれるのですが

「ネタいくつありますか?」に

今回はそれに答えます

 

【実は、落語の持ちネタは●個なんです】

3つ目のネタ「初天神」を演じている私(楽ちん亭おかき)

これは、当然のことなんですが

プロとアマチュアでは歴然とした差があります

プロの噺家は30から多い方で100くらいの持ちネタがあるそうです

 

そして、我々アマチュア(※)は

基本持ちネタは「0~1個」です

では、その理由をお稽古の流れから説明しますね

※趣味として落語を楽しむ一般の中高年者ということ

 

お稽古の仕方・流れ

お稽古風景 手前が桂九雀師匠

私は月に一度お稽古にいきます

毎回20〜30分間、マンツーマンで指導いただきます

 

はじめに、台本を通し読みします。時間が大体10〜15分

次に、師匠からの全体的・部分的なアドバイスをもらいます

最後に、アドバイス頂いたぶぶんをもう一度読んで修正する

 

お稽古中の本人は読むのに必死ですから

もちろん、全部理解できていません

お稽古内容をしっかり録音しておき

あとで、じっくり復習します

 

そして、次回一ヶ月後の稽古までに

自分の課題を練習してお稽古に望みます

このような流れで

ひとつの演目を習得するのに半年から10ヶ月かかります

 

ネタを忘れる理由

このような流れで

新しい演目の習得に集中するために

前回習得した演目は

悲しいかな、忘れてしますのです

 

ですから、持ちネタは1個もしくは

習得中でゼロということになります

 

比べるのが、おこがましいのですが

役者さんが舞台で1ヶ月講演され

終わればセリフを忘れて

次に切り替えるのに似ていますよね

 

プロの噺家

アマチュアが0〜1個であるのに対して

プロは30から多い方で100個そうなので

全く次元が違いますよね

 

先日、年季明けされた

桂九雀師匠のお弟子さんの九ノ一(くのいち)さんは

10月に連続7日間の独演会で

21ネタを一挙披露するという

(1日3ネタで7日間で21ネタ)

神業を平気でされますもんね

九雀師匠の一番弟子「九ノ一」さんの年季明け落語会

最後に

落語の良いところは

老若男女楽しめることだ思います

見るのも良し、自分で演じるのも良し

私も、落語を細く長~く続けていければと思います

昨日より 歩きたくなる わたしがいる

【まぼろしの楽ちん寄席】落語「初天神」動画あり

こんにちは

靴屋楽ちん マネージャー シゲ(小林茂)です

初天神

無観客で演じました

 

3月の楽ちん寄席で披露させてもらえるはずでした「初天神」

コロナの影響で延期になりました

 

しかし、そのコロナのおかげで

喜楽館にてこの初ネタを披露できる機会に恵まれました

⇒初舞台のブログ

 

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【今年初めての舞台】喜楽館にて

こんにちは

靴屋楽ちんマネージャーのシゲです

先日今年初めての舞台に出演して来ました

その時の感想です

迷ったらやってみる

演目「初天神」、みたらし団子を蜜のつぼに入れているシーン

 

春に予定していた落語の発表会は

コロナの影響で全て中止になり

仕事も自粛、お稽古も中止、

3月〜6月のきかんは

本当に何もかも手につきませんでした

 

コロナのおかげ

桂九雀師匠の落語教室 その生徒が一同に集まる年一回の発表会

 

喜楽館での落語発表会が開催される日は

当初、別の用事が入っていたので出場を諦めていました

それが、コロナで中止となりその日が空いたんです

 

かといって、すでに出演者もとっくに確定しており

いまさら、出場など無理だと思ったのですが

ダメもとでお願いすると、なんと出演できる機会をいただけんです

まさに、コロナのおかげです

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【芸の道は奥深い】九雀師匠の教え

こんにちは 靴屋楽ちん マネージャーのシゲ(小林茂)です

三ヶ月半ぶりの更新です

コロナ禍で今までの当たり前にしていたことが何もできず

お陰様で、たくさんの時間ができ

いろんなことを考える貴重な機会となりました

 

【芸の道は奥深い】

感染予防のシート越しに 4ヶ月ぶりのお稽古再開 九雀師匠と私

先日、4ヶ月ぶりに落語のお稽古にいって参りました

やはり、師匠に教えていただくと身が引き締まります

 

いつもながら、わかりやすく的確なアドバイスをいただき

「なるほど」

「こうすればいいのか」

「そうだったんですね」

の連続です

 

師匠からの珠玉のアドバイス

その中でもとても心の残った

珠玉の言葉を書き留めますね

 

師匠「一通りは(お稽古)できてるので

いまからは、重箱の角をつつくような細かな点をいいますね・・・・」

 

『ギャグがこばれ落ちている』

師匠 台本にはたくさんの笑い(ギャグ)がちりばめられているんです

もちろん、できてる所(表現)もありますが

ギャグに気づかず、そのまま(表現せずに)話てる所もたくさんあるんですね

 

『ひとずつ拾っていく』

師匠 台本をじっくり読みながら

ギャグを見落としてないか確認して

ひとずつ拾っていくんですね〜

 

『プレーヤーとしての醍醐味』

師匠 小林さんが話してはじめて

(そこの部分が)ギャグであることに(お客さんが)気づく

これがプレーヤー(噺家)としての醍醐味なんですね

 

『幼稚園児でもわかるように』

師匠 ギャグ(落ち)の所、どうしても早口になりがちです

もっと相手に伝わりやすいように

幼稚園児でもわかるように

ゆっくり、大きく、表現してください

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